人生には、「どうしてこんなことになったんだろう」と思う瞬間があります。
私自身、これまでに離婚、自己破産、そして大腸がんステージ4を経験しました。
そのたびに絶望しました。
離婚と自己破産を経験したときは、貯金もなくなり、仕事もない状態になりました。
周りの同年代の人たちが普通に仕事をして、結婚したり、家を買ったり、人生を前に進めているように見えて、
「どうして私だけ……」
と思ったこともあります。
そして大腸がんステージ4と診断されたときには、
「どうして私が?」
と何度も考えました。
でも、人生が思い通りにいかなくなったとき、あることをやめてみると、少しずつ気持ちが楽になっていきました。
今回は、そんな私が人生がうまくいかないときにやめた5つのことについて、実体験をもとに書いてみたいと思います。
1.一人で抱え込むことをやめた
まず、一人で抱え込むことをやめました。
もちろん、最初からできたわけではありません。
多額の負債を抱えていることが分かったときも、
「家族に心配をかけたくない」
「迷惑をかけたくない」
と思い、なかなか相談できませんでした。
でも、一人で考えていると不安はどんどん大きくなります。
視野も狭くなり、
「もうどうにもならない」
と極端な考え方になってしまうこともありました。
思い切って家族に相談したところ、兄からは、
「一緒に住もう」
と言ってもらいました。
離婚をして、借金を抱え、先のことが何も見えなかった私にとって、この言葉は本当にありがたかったです。
その後、一人暮らしをするときには父が保証人になってくれました。
振り返ってみると、私はたくさんの人に支えてもらいながら人生を立て直してきたのだと思います。
困ったときは、信頼できる人に頼っていい。
そして自分に余裕ができたら、そのときに恩返しをすればいい。
そう考えるようになりました。
2.「完璧に立て直そう」とすることをやめた
人生がうまくいかなくなったとき、
「早く元の生活に戻らなければ」
と思ってしまいます。
でも、いきなり完璧を目指すと、現実とのギャップが大きすぎて動けなくなることがあります。
特に精神的にも肉体的にも疲れているときは、普段なら簡単にできることさえ難しく感じます。
だから私は、本当に小さなことから始めればいいと思うようになりました。
例えば、
- 今の気持ちをノートに書いてみる
- 30分だけ散歩してみる
- 信頼できる人に連絡してみる
- 求人を1件だけ見てみる
- 明日の予定を1つだけ決める
それくらいでいいと思います。
小さな行動を一つすると、不思議と次にやることが見えてくることがあります。
私自身も、最初から人生のすべてを立て直したわけではありません。
まず仕事を探し、働きながら簿記を勉強し、経理職を目指しました。
少しずつ進んでいった結果、正社員になり、その後再婚し、子どもにも恵まれました。
最初から大きな一歩を踏み出す必要はない。
今できる小さな一歩で十分なのだと思います。
3.他人と比べることをやめた
離婚と自己破産を経験した直後、私は貯金もなく、仕事もない状態でした。
そんなとき、大学卒業後も順調に働いている同期を見ると、悲しくなることがありました。
「同じように大学を卒業したのに、私は何をしているんだろう」
と思ってしまったのです。
でも、あるとき、
幸せって他人と比べるものなのかな?
と思うようになりました。
そこから「自分にとっての幸せ」を考えるようになりました。
例えば以前は、
「友達はたくさんいたほうがいい」
と思っていました。
でも今は、信頼できる友達が2~3人いれば十分幸せです。
一人で過ごす時間も好きになりました。
服や靴も、たくさん持っていることが幸せなのではなく、気に入ったものを少しだけ持っているほうが心地いい。
仕事も、バリバリ働いていることが必ずしも幸せとは限らない。
好きなことを自分のペースでできるほうが、私にとっては幸せです。
もちろん、これはあくまでも私にとっての幸せです。
大切なのは、
「他の人がどうしているか」
ではなく、
「私はどうしたいのか」
を考えることなのだと思います。
4.過去を何度も後悔することをやめた
大腸がんステージ4と診断されたとき、私は何度も、
「どうして私が?」
と思いました。
タバコは吸ったことがありません。
お酒も弱く、飲み会のとき以外はほとんど飲みませんでした。
食生活も特別に不摂生をしていたわけではありません。
運動が得意だったわけではありませんが、犬の散歩など体を動かすことは嫌いではありませんでした。
「何が悪かったんだろう」
「過去の何が原因だったんだろう」
と何度も考えました。
でも、どれだけ考えても過去は変わりません。
原因が分かったとしても、今の状況が変わるわけではありません。
そのとき、
「これからどうするかを考えよう」
と少しずつ気持ちを切り替えることにしました。
治療について考える。
仕事について考える。
家族との時間について考える。
これから先、後悔しないためにはどうすればいいのかを考える。
過去を振り返ることは大切ですが、そこにずっと居続ける必要はない。
そう思うようになりました。
5.先のことを考えすぎることをやめた
大腸がんステージ4と診断されたとき、
「私はあと何年生きられるんだろう」
と何度も考えました。
でも、考えれば考えるほど不安になります。
未来のことは誰にも分かりません。
病気がなくても、何年後に何が起こるかなんて誰にも分からないですよね。
だから今は、
「今日を大切にする」
ことを意識しています。
家族とご飯を食べる。
子どもと遊ぶ。
旅行に行く。
好きなことをする。
仕事をする。
そんな一日一日を大切にしています。
そして、
「この先も何十年も生きているかもしれない」
くらいの気持ちで過ごしています。
もちろん不安になることもあります。
それでも、まだ起きていない未来を想像して苦しむより、今を楽しむことに目を向けたいと思っています。
人生がうまくいかないときこそ、少しだけ考え方を変えてみる
離婚、自己破産、そしてがん。
振り返ってみると、私の人生には「どうしてこんなことが起きるんだろう」と思う出来事がいくつもありました。
でも、その経験があったからこそ、
- 他人と比べなくなった
- 一人で抱え込まなくなった
- 完璧を求めなくなった
- 過去より未来を見るようになった
- 今この瞬間を大切にするようになった
という変化もありました。
人生がうまくいかないとき、すぐに前向きになれなくてもいいと思います。
泣いてもいいし、落ち込んでもいい。
誰かに頼ってもいい。
ただ、少し気持ちが落ち着いたら、今日できる小さなことを一つだけやってみる。
それだけでも十分なのだと思います。
私自身、人生を立て直すのに一日でできたわけではありません。
一日、一日を積み重ねてきた結果、今があります。
もし今、人生がうまくいかないと感じている方がいたら、
「この先ずっとこのまま」とは限らない
ということだけは伝えたいです。
数年後、今とはまったく違う場所にいるかもしれません。
私自身がそうだったように。


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