子どもが生まれると、
「こんな大人になってほしい」
「こんな仕事に就いてほしい」
「こんなふうに育ってほしい」
と、親としていろいろな願いが出てきます。
私にももちろんあります。
本を読んでほしい。
運動してほしい。
挨拶や「ありがとう」をきちんと言える人になってほしい。
できれば、周りの人に優しく、自分のことを自分で考えられる大人になってほしい。
親なので、そう思うのは自然なことだと思います。
でも、最近は特に、
「子どもの人生を親が決めすぎないようにしたい」
と思っています。
親が正解だと思う道を歩かせるのではなく、できるだけ自分で考えて、自分で選んで、自分で経験してほしい。
もちろん、まだ小さいので何でも自由に決められるわけではありません。
時間の都合で親が決めることもありますし、危険なことや、経験が少なくて判断が難しいことについては親が提案することもあります。
それでも、日常の小さなことから、
「自分はどうしたい?」
と聞くことを大切にしています。
今回は、そんな私が子育てで大切にしていることを書いてみます。
1.できるだけ「自分で決める」経験を増やす
毎日の生活の中には、子どもが自分で決められることがたくさんあります。
今日何をするか。
何を着るか。
今どれくらい食べたいか。
どれくらい遊ぶか。
どちらにするか。
大人からすると、どれも小さなことです。
でも、子どもにとっては「自分で決める」練習になると思っています。
もちろん、時間がないときは、
「今日はこれを着て!」
「もう時間だから終わり!」
と、親が決めることもあります。
毎日すべてを子どもに任せていたら、親も生活が回りません(笑)。
だからこそ、時間に余裕があるときは、
「どうしたい?」
と聞くようにしています。
希望通りにできないこともあります。
でも、その場合も、
「今日はこういう理由で難しいんだ」
と伝える。
ただ親が一方的に決めるのではなく、できるだけ本人の意見を聞く。
それを積み重ねています。
2.「自分で決めたことは、自分でやり遂げる」を大切にする
自分で決めることと同じくらい大切にしているのが、
自分で決めたことには責任を持つ
ということです。
例えば、子どもが「あと10分遊びたい」と言ったとします。
次の予定がなければ、
「じゃあ10分ね」
とします。
我が家では、タイマーを使って、その時間を自分でセットしてもらうこともあります。
親が、
「あと10分ね!」
と決めるのではなく、
「自分で決めた10分」
にする。
そしてタイマーが鳴ったら、
「約束した時間だから終わろうね」
と伝えます。
もちろん、すんなりやめられないこともあります。
むしろ、やめられないことのほうが普通かもしれません。
まだ子どもなので、自制心が十分に育っているわけではありません。
だから、
「自分で決めたんだから絶対守りなさい!」
と一度言えば終わり、ではありません。
何度も伝えながら、少しずつ理解してもらえればいいと思っています。
3.ガチャガチャも「親が決める」のではなく、お小遣いの中で自分で決める
子育てをしていると、かなり悩むのがこれです。
「ガチャガチャしたい!」
(笑)
子どもがガチャガチャをやりたがる気持ちは、私にも分かります。
何が出るか分からないワクワク感。
欲しいものが出たときの嬉しさ。
見つけたらやりたくなるのも当然です。
でも、一度買ってあげると、
「次にガチャガチャの前を通ったときもやりたい!」
となります。
親としては、
「その場では楽しいけれど、何度もやるものではないよな……」
とも思います。
そこで我が家では、お小遣い制にしました。
1週間100円。
未就学児にとって多いのか少ないのかは分かりませんが、夫婦で話し合って決めています。
その100円を貯めて、ガチャガチャをするのはOK。
もちろん、別のおもちゃやお菓子など、違うものに使ってもOK。
親が、
「ガチャガチャは無駄だからダメ!」
と決めるのではなく、
一定のルールの中で、自分のお金をどう使うかを自分で決めてもらう。
そうしています。
もちろん、まだ小さいので、お金の価値や使い方を完璧に理解しているわけではありません。
でも、
「自分で選ぶ」
「使ったらなくなる」
「貯めれば大きなものにも使える」
という経験を少しずつしていくことには意味があると思っています。
4.子どもの感情を否定しない
もう一つ、意識しているのが、
子どもの感情を否定しないこと
です。
子どもが泣いていると、
「泣かないで」
と言いたくなる。
怒っていると、
「怒らないの!」
と言いたくなる。
そして、泣かずに我慢できたら、
「泣かなくて偉いね」
と言ってしまいそうになる。
でも私は、できるだけそうならないようにしています。
泣きたいなら泣いていい。
悲しいなら悲しい。
怒ることだってある。
感情そのものを「悪いもの」と思ってほしくないからです。
もちろん、何をしてもいいという意味ではありません。
誰かを叩いたり、傷つけたりすることは止めます。
でも、
「怒った」という感情と、「人を叩く」という行動は別のもの。
そこは分けて考えるようにしています。
「どうして泣いているの?」
と聞いて、
「痛かったね」
「おもちゃを貸したくなかったんだね」
「悔しかったんだね」
と、できるだけ本人の気持ちを言葉にしてあげる。
まだ自分の気持ちを上手に説明できない年齢だからこそ、親が言葉にしてあげることも大切なのかなと思っています。
そして、
家や親は、自分の感情を出しても大丈夫な場所
であってほしいと思っています。
もちろん、毎回うまくできるわけではありません。
子どもの感情が爆発していると、こちらも余裕がなくなってしまうことがあります。
「お願いだから今は落ち着いて……!」
と思ってしまうこともあります(笑)。
私もまだまだ修行中です。
5.「こうしてほしい」と思うことは、まず親がやる
子どもには、
「本を読んでほしい」
「運動してほしい」
「挨拶してほしい」
「ありがとうをちゃんと言ってほしい」
と思います。
そして、
「こんな大人になってほしい」
という理想もあります。
でも、親が言葉で、
「本を読みなさい」
「運動しなさい」
「挨拶しなさい」
と言い続けるだけでは、なかなか伝わらないと思っています。
そこで私は、
子どもにやってほしいことは、まず自分がやる
ことを意識しています。
本を楽しそうに読む。
自分も運動する。
人にきちんと挨拶する。
「ありがとう」を言う。
「ごめんなさい」を言う。
子どもは本当に大人をよく見ています。
そして、良いことも悪いことも、しっかり真似します。
だから、
「子どもに真似してほしいことは、自分もやる」
「真似してほしくないことは、できるだけやらない」
ということを意識しています。
……とはいえ、これも簡単ではありません。
親だって人間なので、イライラすることもあります。
つい強い言い方をしてしまうこともあります。
そんなときは、
「さっきは言い方が強かったね。ごめんね」
と伝える。
親も完璧じゃなくていい。
子どもと一緒に成長していけばいいと思っています。
親が決めることも、もちろんある
ここまで書くと、
「子どもに何でも自由に決めさせているの?」
と思われるかもしれません。
もちろん、そんなことはありません。
まだ経験が少ないので、自分だけでは判断できないこともあります。
危険なこともあります。
時間の都合で、どうしても親が決めなければいけないこともあります。
家族で生活している以上、子どもの希望がいつも通るわけではありません。
だから私は、
「何でも子どもの好きなようにする」ことと、「子どもの意見を尊重する」ことは違う
と思っています。
親として必要なルールは作る。
危険なことは止める。
時間がないときは親が決める。
そのうえで、できる範囲では、
「あなたはどうしたい?」
と聞く。
私はこのバランスを大切にしています。
なぜ「自分で決めること」を大切にしているのか
私が子どもに自分で決めてほしいと思う理由は、
いつか、自分の人生を自分で判断してほしいからです。
子どもが大きくなったとき、
どんな仕事をするのか。
誰と一緒に生きるのか。
どこに住むのか。
何にお金を使うのか。
どんな人生を送りたいのか。
親がずっと決めてあげることはできません。
だから、小さい頃から、
「自分はどうしたい?」
と考える経験をしてほしい。
そして、自分で決めたことがうまくいかなかったとしても、
「じゃあ次はどうしよう?」
と考えられる人になってほしい。
私自身も、人生の中でたくさん失敗してきました。
だからこそ、
失敗しない人生より、失敗したときに自分で考えて立て直せる力を身につけてほしい
と思っています。
子どもの人生は、子どものもの
親は子どもに幸せになってほしいと思います。
だからこそ、
「こっちのほうがいい」
「あっちにしたほうがいい」
と口を出したくなる。
私もそうです。
でも、子どもの人生を生きるのは親ではありません。
子ども自身です。
だから、
親ができるのは、人生の答えを決めてあげることではなく、自分で答えを見つけられるようにすることなのかな
と思っています。
もちろん、私もまだ子育ての途中です。
「こうしたほうがいい」と思っていても、できない日もあります。
怒りすぎてしまうこともあります。
子どもに余裕を持って接することができない日もあります。
そんな日は、あとから反省します。
でも、子育てをしながら私自身も少しずつ変わっている気がします。
子どもを育てているつもりが、実は私自身も子どもたちに育ててもらっている。
最近はそんなふうに思います。
これからも、
子どもの人生を親が決めるのではなく、子ども自身が自分の人生を選んでいけるように。
そんな子育てをしていきたいと思っています。


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