私はこれまで、たくさんの失敗をしてきました。
離婚、自己破産、転職、投資、子育て、そして病気。
振り返ってみると、「よくこんなにいろいろ経験したな」と自分でも思います。
その中には、できれば経験したくなかったこともたくさんあります。
当時は苦しくて、「どうしてこんなことになったんだろう」と悩んだこともありました。
でも今になって思うのは、
失敗したからこそ学べたことがたくさんあった
ということです。
そして今、私は子どもたちにも、失敗を必要以上に怖がらず、自分で考えて行動できる人になってほしいと思っています。
私自身、失敗するたびに成長してきた
私がこれまで経験したことを振り返ってみると、それぞれの出来事から違ったことを学んできました。
自己破産から「お金を自分で管理する責任」を学んだ
自己破産を経験する前は、お金について今ほど真剣に考えていませんでした。
信頼していた人にお金の管理を任せてしまったこともあり、自分自身のお金についての知識や管理も十分ではありませんでした。
自己破産を経験してからは、
自分のお金は自分で責任を持って管理する。
という意識が強くなりました。
クレジットカードの使い方や契約内容をきちんと確認する。
暗証番号を誰かに教えない。
投資をするときも、よく分からないものには手を出さない。
以前の私だったら深く考えなかったことも、一つひとつ考えるようになりました。
自己破産という大きな失敗があったからこそ、お金との付き合い方は大きく変わりました。
離婚から「誰かに依存しないこと」を学んだ
離婚を経験したことで、経済的にも精神的にも、誰かに依存しすぎないことの大切さを学びました。
もちろん、人に頼ることが悪いわけではありません。
私自身、家族や友人にはたくさん助けてもらいました。
でも、
「誰かが何とかしてくれる」
という考え方ではなく、
「自分の人生は自分でも支えられるようにしておく」
という意識を持つようになりました。
仕事をして、自分でお金を稼ぐ。
自分で考えて決める。
困ったときには人に相談する。
そして最後は自分で決断する。
離婚は私にとって大きな出来事でしたが、その経験が今の自立した考え方につながっています。
転職から「挑戦すること」を学んだ
転職も、私にとって大きな挑戦でした。
それまで経験したことのない仕事に挑戦し、簿記の勉強を始めました。
最初はもちろん不安でした。
「未経験の自分を必要としてくれる会社があるのかな」
そんなことも考えていました。
それでも勉強して、分からないことは聞いて、できることを少しずつ増やしていきました。
その経験から感じたのは、
やってみなければ、自分にできるかどうかは分からない
ということ。
そして、挑戦するなら早いほうが選択肢を広げやすいことも実感しました。
もちろん何歳からでも挑戦はできます。
ただ、若いうちだからこそ挑戦しやすいこともあります。
失敗することを恐れて何もしないより、失敗してもそこから学べばいい。
そう思えるようになったのは、転職を経験したからです。
投資から「ギャンブルと投資は違う」と学んだ
投資についても、経験を通して考え方が変わりました。
私は投資を始める前から、お金に働いてもらうことに興味がありました。
でも、実際に自分のお金を使って投資をしてみると、単純に「上がりそうだから買う」というものではないことが分かります。
会社について調べる。
業績を見る。
自分なりの基準を決める。
そして、売るときのルールも考えておく。
反対に、
「なんとなく上がりそう」
「誰かが儲かったと言っていた」
という理由だけでお金を入れてしまえば、それは投資というよりギャンブルに近くなってしまいます。
これも、実際に自分で経験したからこそ分かったことでした。
子育てから「柔軟に考えること」を学んだ
子育てを始めてからも、たくさん失敗しています。
「こうしたほうがいい」と思っていたことが、子どもにはうまく通じなかったり。
予定通りに進めようとしても、子どもが全然その通りに動いてくれなかったり。
最初は「どうしてできないの?」と思うこともありました。
でも、子どもには子どもの考えがあります。
親が正しいと思っていることが、いつでも正解とは限りません。
だからこそ、
「こうするべき」だけで考えず、状況に合わせて考え方を変える。
ということを、子育てを通して学んでいます。
親になったことで、自分自身も少しずつ柔軟になってきた気がします。
病気から「普通に生きられることのありがたさ」を学んだ
そして、私にとって一番大きな出来事の一つが病気です。
病気になって初めて、
「今日も普通に過ごせる」
ということが、当たり前ではないと感じました。
痛みがなく過ごせること。
自分で歩けること。
家族とご飯を食べられること。
子どもと遊べること。
そんな何気ない一日が、とてもありがたいものに感じられるようになりました。
もちろん、病気になることを「良い経験だった」と簡単に言うことはできません。
できれば経験したくなかったことです。
だからこそ、子どもたちには健康を大切にしてほしいと思っています。
私のように、命に関わるような経験はしなくていい。
健康にはできるだけ気をつけて、元気に人生を楽しんでほしいと思っています。
話を聞くのと、自分で経験するのは全然違う
これまで私は、いろいろな人からアドバイスをもらってきました。
「お金は大切にしたほうがいい」
「健康には気をつけたほうがいい」
「仕事は若いうちに経験したほうがいい」
「人に依存しすぎないほうがいい」
どれも、言葉としては知っていました。
でも、
実際に自分が経験すると、まったく違います。
失敗したときの悔しさ。
後悔。
不安。
そこからどうすればいいのか考える時間。
そして、実際に行動を変えること。
そうやって得た学びは、単なる知識ではなく、自分の中に深く残ります。
だから私は、子どもたちにも「失敗しない人生」を送ってほしいとは思っていません。
むしろ、
失敗したときに、そこから学べる人になってほしい
と思っています。
失敗を人のせいにしたら、そこで終わってしまう
失敗したときに、
「誰かのせいだ」
「運が悪かった」
「自分は悪くない」
と思いたくなることもあります。
私自身も、そう思ったことがあります。
もちろん、本当に自分ではどうしようもなかったことや、誰かから被害を受けたことまで、すべて自分の責任だと考える必要はありません。
でも、自分にできることまで人のせいにしてしまうと、次に進めなくなってしまいます。
だから私は、
「次はどうしたら同じことを繰り返さなくて済むだろう?」
と考えることを大切にしています。
自己破産を経験したから、お金を自分で管理する。
離婚を経験したから、自分で生きていける力を持つ。
投資で学んだから、根拠なくお金を使わない。
子育てでうまくいかなかったから、別の方法を試してみる。
失敗を「終わり」にするのではなく、
次の行動を変えるきっかけにする。
それが、私が子どもたちに身につけてほしい力です。
「失敗=悪いこと」ではなく「失敗=資産」
私は今では、失敗した経験そのものを「資産」だと思っています。
もちろん、失敗した直後はそんなふうに思えません。
苦しいし、悔しい。
できればなかったことにしたい。
でも、そこから何かを学んで、行動や習慣を変えることができれば、その経験はその後の人生で役に立ちます。
一度失敗したことで、
「次はこうすればいい」
「これは危ない」
「こういうときは誰かに相談しよう」
と分かるようになる。
少しずつ対処法が増えていく。
すると、だんだん自信もついてきます。
そして、自信がつくと、心にも少し余裕が生まれます。
余裕が生まれると、
「失敗しても、また何とかできる」
と思えるようになります。
そうすると、新しいことにも挑戦しやすくなります。
子どもには「自分で判断して行動する力」を身につけてほしい
だから私は、子どもたちに何でも失敗させたいわけではありません。
危険なことや、人を傷つけることなど、親が止めるべきこともあります。
でも、親が先回りして全部失敗を取り除いてしまうのも、違うのかなと思っています。
自分で考える。
自分で決める。
やってみる。
失敗する。
なぜ失敗したのか考える。
次はどうするか決める。
そして、またやってみる。
そんな経験を繰り返すことで、
「自分の人生は、自分で考えて決められる」
という感覚を持ってほしいと思っています。
私自身がそうだったように、人生では予想もしなかったことが起こります。
親がずっと子どもの代わりに問題を解決してあげることはできません。
だからこそ、失敗しない力よりも、
失敗したあとに立ち直る力
を身につけてほしい。
そして精一杯人生を楽しんでほしいと思っています。


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